黒マルチの使い方

 畝立てした栽培予定地に黒マルチを引くことで、土壌保全と雑草対策を同時に行うことができます。

主な内容
 農業用(園芸用)黒マルチを畝を覆うように拡げて雑草が生えないようにします。

使用資機材
・黒マルチ 幅135mm、長さ200m、厚み0.02mm
 紹介では厚み0.02mmを使用していますが、本業でなければやや割高ですが厚み0.03mmの方が丈夫で使用しやすいです。
・鍬(クワ)
・棒(マルチを拡げるのに使用)

黒マルチの効果
 黒マルチは、単に雑草対策と思われがちです。しかし、その他にも効果もあります。
・太陽光の遮断による雑草対策
・地中水分の保湿
・肥料の流失予防
・土壌の硬質化予防
・病害虫の予防(但し、鼠の温床になることもあります。)
・春先では太陽光を吸収することで畝を暖めます。

黒マルチのデメリット
・真夏に日当たりが良すぎると太陽光による熱で根に熱害が与える
 熱害の恐れがあるとき、適度に日射量を調整することで簡単に改善することができます。マルチの上に藁などをひく。隣あう畝に日陰がかかる程度に育つ作物背丈の低い葉物野菜を避け、一定の高さまで育つキュウリ・ピーマン・ナスなどを育てる。熱害に弱いナスの場合、畝内に二列植えるなど密集させてマルチへの日陰を多くすることで解消できます。

黒マルチの厚みによる違い
・黒マルチの効果
 園芸栽培過程において黒マルチの厚みの違いによる実質的な違いはありません。しかし、厚みがあるほどマルチの強度があるため、片付け作業において大きな差があります。
 マルチを埋める際、端を埋めが浅いと捲れやすく、埋めすぎると片付けに引くと千切れやすく難しくなります。厚手のマルチを使用すると引っ張り強度が増すため、片付け作業において千切れ難く、地中に千切れて残ることを予防することができます。

園芸の畝にマルチを引く

マルチの作業写真 農業用(園芸用)マルチを伸ばしやすいように、マルチの中心に棒を通して、持ちやすく、回転するようにします。
マルチを伸ばす画像 マルチを伸ばせるよう(引っ張る)に作業はじめに、先端を部分を埋設し、固定します。
マルチの伸ばす写真 マルチに通した棒を持ち、マルチを引っ張るように伸ばします。
 マルチは軽く、風に煽られるので、風を受けないように低い姿勢で作業を行います。※1
 風の影響を強く受けるため、10m程毎に土を被せていきます。
マルチの園芸畝写真マルチの設置完了
 幅 約94cm程度
 余ったマルチは、翌年に使用するため倉庫に片付けます。
※1 写真では一人で作業していますが、両側からもつように二人で作業を行うほうが、効率がよく作業をすることができます。
次の工程  きゅうり棚の作り方

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