園芸肥料の使用

 痩せた土地に肥料を使用して、園芸栽培に必要な養分を補給します。

主な内容
・3元素(N窒素、Pリン酸、Kカリウム)、ミネラル分の補給

使用資機材
・トラクター
・化成肥料(化学肥料)
・有機肥料(鶏糞、牛糞、油粕)

使用上の注意
・化成肥料の使用
 成分の強い化成肥料は、園芸苗の根等と直接触れると害を与え、最悪枯らせることがあります。苗と肥料が直接触れないように注意します。
 アルカリ分の石灰肥料(消石灰・苦土石灰)と同時に使用すると化学反応が起きて窒素分が気化することがあります。石灰使用後、約1~2週間の期間を空けてから使用します。

・有機肥料の使用
 自家製の発酵堆肥は、発酵が不十分だと病気の発生源となります。発酵には十分な発酵期間を設けます。水分を含む発酵済み鶏糞肥料・牛糞肥料を使用する場合、水分中に溶けている窒素分が水分の蒸発ともに気化します。使用後は、速やかに土壌と攪拌しすることで、気化による養分の損失が少なくなります。
 詳しくは、園芸の肥料>「牛ふん、鶏ふん堆肥の使い方」へ

園芸の肥料の使用 元肥による土壌養分の補給

有機肥料の散布写真 痩せた土地の不足した養分を補うため、元肥としての肥料を使用します。肥料は、先に有機肥料を使用し、化成肥料は後に使用します。※1
有機肥料の使用
 使用量:
 市販の乾燥有機肥料20kg×10袋
 200kg
有機肥料と化学肥料の散布写真 化成肥料の使用
 使用量:
 市販の高度化成総合肥料20kg×4袋 80kg
 化成肥料に比べて有機肥料が多いのは、有機肥料が遅効性であり、効果が持続する点で優れている。追肥に、有機肥料が不向きのため、化成肥料にて追肥を行う予定のためです。
土壌改良写真肥料と土壌の攪拌
 土と攪拌することにより、多量の肥料を一度に使用しても園芸苗の害を予防することができます。 また、養分が土壌に広がることにより園芸苗の根の成長に合わせて肥料が供給されることになり効果を持続させることが出来ます。
肥料の使用完了写真土壌の攪拌が完了
 栽培予定地に肥料に十分に攪拌すように、2回トラクターを使用して完了です。
※1 時間にゆとりがあれば、石灰を使用し1~2週間後に有機肥料を使用して土壌と攪拌。数日後に化学肥料を使用し、土壌と攪拌することが理想です。
次の工程  潅水チューブ

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